前回のあらすじ

戻る
【前回のあらすじ】
 駅のホームで終電を待っていたら、電車の代わりに巨大な私がやってきた。
 停止した後、脇腹が開いた。
 十二指腸で作られたシートとあばら骨で作られた手摺。
 ホームで待っていた私以外の人たちは巨大な私に乗り込んでいった。
 
 他人はともかくとして、私は私に乗ってどこへ行こうというのか。その先に私の家はあるのか。
 巨大な私はベルが鳴っても発車しない。
 これは終電であるからして、どうやら私が乗らなければ発車し得ないのだ
 
 先頭の「私」はいつまでも乗ろうとしない「私」をじっと見ている。
 乗客はうつむいている。
 
 長い時間が流れ、やがて巨大な私は発車してトンネルの向こうへと消えていった。 
 気づいたらホームには誰もいなくなっていた。私を含めて。
戻る


TOP

プライバシーポリシー | HOME | お問合せ
copyright © since 2019-2020 suikentsukai.