【前回のあらすじ】
すき焼きふりかけは言った。
「なぜ私の体は赤いのかしらん。」
すき焼きの色と言えばイメージするものは、ネギや豆腐の白、
肉の褐色、卵の黄色であり、赤をイメージさせるものは特になかった。。
それだのに、すき焼きふりかけの体は赤色であったのだ。
しそふりかけは言う。
「多分その赤色はまだ煮えていない牛肉の色に違いない。」
すき焼きふりかけは納得しかけた。
しかし別の疑問が湧き出てきた。
「じゃあ私はまだ生煮えの状態だとでもいうのか。」
しそふりかけは黙った。
さけふりかけはかく語りき。
「スペインでは闘牛というものがあって、赤い布を振り興奮させているそうだ。それじゃなかろうか。」
「私は肉牛だ。闘牛ではない。」
さけふりかけは黙った。
その後も色々なふりかけがすき焼きふりかけが赤色であることに対しての意見を出していたが、
出すたびにすき焼きふりかけは難癖付けた。
最後にのりたまふりかけが言った。
「多分それは君の望む色なんだと思う。それが君の体に出てしまったんだろう。」
「赤色が私の望む色?」
「そうだろう、先ほどから君は我々を馬鹿にする発言ばかりしている。もしかするとそれは我々にリンチされて血まみれになりたいからではないかい?」
「違う。」
「いや、そうなのだ。お前は我々に殺されたがっているのだ。」
複数のふりかけがすき焼きふりかけを襲った。
全ての暴力が済んだ後、すき焼きふりかけの体は煮えた肉の色に似た褐色になっていた。
流れ出た血が渇いたのであろう。
「おや、良かったじゃないか。本来の色になって。」
すき焼きふりかけは言った。
「なぜ私の体は赤いのかしらん。」
すき焼きの色と言えばイメージするものは、ネギや豆腐の白、
肉の褐色、卵の黄色であり、赤をイメージさせるものは特になかった。。
それだのに、すき焼きふりかけの体は赤色であったのだ。
しそふりかけは言う。
「多分その赤色はまだ煮えていない牛肉の色に違いない。」
すき焼きふりかけは納得しかけた。
しかし別の疑問が湧き出てきた。
「じゃあ私はまだ生煮えの状態だとでもいうのか。」
しそふりかけは黙った。
さけふりかけはかく語りき。
「スペインでは闘牛というものがあって、赤い布を振り興奮させているそうだ。それじゃなかろうか。」
「私は肉牛だ。闘牛ではない。」
さけふりかけは黙った。
その後も色々なふりかけがすき焼きふりかけが赤色であることに対しての意見を出していたが、
出すたびにすき焼きふりかけは難癖付けた。
最後にのりたまふりかけが言った。
「多分それは君の望む色なんだと思う。それが君の体に出てしまったんだろう。」
「赤色が私の望む色?」
「そうだろう、先ほどから君は我々を馬鹿にする発言ばかりしている。もしかするとそれは我々にリンチされて血まみれになりたいからではないかい?」
「違う。」
「いや、そうなのだ。お前は我々に殺されたがっているのだ。」
複数のふりかけがすき焼きふりかけを襲った。
全ての暴力が済んだ後、すき焼きふりかけの体は煮えた肉の色に似た褐色になっていた。
流れ出た血が渇いたのであろう。
「おや、良かったじゃないか。本来の色になって。」