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【前回のあらすじ】
特殊性癖者倶楽部(1/5)
「会員の皆様、ようこそおいで頂きました。これより第12回、特殊性癖者倶楽部の会合を始めます。
皆さま今回も、性癖を語り合い、またマイノリティゆえの悲しみを慰めあってください・・・」
主催者の挨拶と言えないような短い挨拶が終わり、特殊性癖者倶楽部の会合が始まった

特殊性癖者倶楽部はその名の通り、特殊性癖者が集う倶楽部である。
特に方針などは無い
会場で自分の性癖をさらけ出すもよし、性癖を布教するもよし、
自分の性癖と正反対の性癖のものと討論をするもよし。
何もかもが自由なのだ。、

かくいう私は飯を食うためだけにここへ来ている。
最初の頃はもの珍しく、色々な性癖の人に話しかけたりもしたが、もう飽きてしまった。
ここ数回はつまらない思いをしている。
ああ、そういえば4回ぐらい前にあった性癖ビンゴ。
あれだけは楽しかったね。誰もビンゴすることなく終わったが。


「こんにちは」

好物のローストチキンを貪り食っていたら話しかけられた。

「こんにちは」
私も言う。
見ない顔だ。最近クラブに入った人だろう。
このクラブに入ってすぐの人は色々な人に話しかけるのですぐわかる。
挨拶を交わすと暫く沈黙が続いた。私はこの沈黙が嫌いだった。
毎回会合がある度に新規の人に話しかけられ、そしてこの沈黙に至る。
それを解消するにはただ1つ言葉を発せばいいのだ。

「あなたの性癖は何なんですか?」

すると相手は満面の笑みを浮かべ自らの性癖について語りだすのだ。
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