前回のあらすじ

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【前回のあらすじ(続き)】
さて私はまぐわい坂の情事を好意的に見ているが、周りの住人はどうなのであろうか。
私の直感では9割近くは好意的なのではないだろうか、少なくとも男は10割だろうと思う。
まず青少年にとっては河原に落ちている成人雑誌より刺激的なものが坂で見ることができるのだ。
時々、アベックの男の方が情事をのぞき見していた少年に気づき、大声で怒鳴りつける声が坂から聞こえてくる。
ああ、私も少年時代にこのような坂が近所にあってくれれば、と思う。

そして女も実はまぐわい坂の事を嫌ってはいない、むしろ好意的だ。
まぐわい坂が有名になるにつれていろんなところからアベックがこの周辺に来るのだ。
そのため、この近辺の商店の売り上げが爆発的に上がったらしい。
家計の収入が増えたため、女どもは厳しい家計のやりくりから解放されたのだ。
近所の商店の老婆、かく語りき。
「まぐわい坂のおかげで売り上げが上がったのよ。」
そんな具合で近所のみんなはまぐわい坂を好いていた。
もともとの坂の名前なんかはもう誰もが忘れてしまった、むしろまぐわい坂のままでいいのだ。

(続く)
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