前回のあらすじ

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【前回のあらすじ】
 宇宙の膣内に居るみたいね?そこら中に動き回る宇宙ミミズの行く末を見るに見かねて私はブラックホールに躍り出たのだけれども、私もそのミミズの中の1匹に過ぎなかったの。時間は3時間に1分のペースで逆再生を始める。それはもう私にはどうすることもできないわ。だって私はただの、それも1匹だけの宇宙ミミズなんですもの。あああ、ダークマターの叫びが私の死体を片付けていくわけだけれども、そうなったところで私という個体は過去に存在していたわけだから現在の私がどうなろうともすべての事象はもともとの計画通りに進行していく・・・はず。けれど私の中のニューロンはそれを許してはくれず、私の胎内を飛び出していった。ああ!宇宙の絶頂!省みられることも無いその胎動は、私を大きく揺り動かしつつも静止さているのである。

 暗闇の中から絶叫が聞こえる。宇宙の膣内に居るみたいね?原子炉は紫色した豚と一緒に宙へと浮かんでいる。きっとあれは体内のメタンが上手く作用しただけに過ぎない。このみすぼらしい豚め!様々な主義主張を載せた原子宇宙船は私の想像よりも果てしなく大きく、私のそれよりは矮小であったため私は鼻で笑うだけで済ましたのであった。宇宙の膣内に居るみたいね?パルサーは一定間隔で射精をしていて、クェーサーはそれを受信して何やかんやしている。ああ銀河の音~。それを聞くと私の膀胱は今にも破裂寸前!いや、結果として破裂したわけだけれど中から出てきたのは宇宙ミミズでした。それも数億匹。太陽系第三惑星を支配しているかのように見せつけている動物の片割れの性器の名器具合を表す言葉に「ミミズ千匹」という言葉があったような気がしたが、こちらは何万倍も量が多いのである。宇宙の膣内に居るみたいね?

 太陽と戦慄の駆け引きから見るに私の存在なんてものは矮小もいい所であり、その場における電子の数は原子の数に反比例せざるを得ないのである。絶叫、絶叫。また絶叫。ミミズ千匹と私の7感と第5の力による演奏会は銀河によって保持されているべき事項であるはずなのに、それなのだ。宇宙の膣内に居るみたいね?豚の鳴き声が聞こえ始めた。幻覚剤がついに効果を発揮したのだ。消えていく。私が足元から消えていく。消えたくないがその感情から消えていくのだろう。宇宙の膣内に居るみたいね?
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