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114:出口のない家
第1世代 作者:異端者 
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 目が覚めると、見知らぬ天井が目に入った。
 外からはセミの鳴き声が、傍ではエアコンの稼働している音が聞こえる。
 私は起き上がると、周囲を見渡した。

 確かに知らないベッドの上、見覚えのない簡素な部屋だ。服装はパジャマではなく昨日のままだ。
 着衣に乱れはなかった。ただ、ポケットの中のスマホが無くなっていた。

 いつの間にか私は誘拐されて、ここに連れてこられたのだろうか?

 そうぼんやりと考えたが、よく分からなかった。
 私には拘束もされていなければ、見張られている様子もなかった。

 とりあえず、この家を探索してみることにした。
 ベッドだけの簡素な部屋を出ようとドアノブに手をかけたが、鍵がかかっている様子もなかった。
 部屋の外には廊下が続いていた。
 私はその廊下の扉を一つ一つ開けて確認していった。
 物置部屋、キッチン、トイレバス――どれも別段変わったことはない普通の部屋だ。
 キッチンのガスや水道は使えるようで、冷蔵庫も食材で満たされていたし、缶詰やカップ麺もあった。
 要するに電気や水道が使えて、食料にも困る必要がないということだ。ただし、電話やパソコンは無かった。
 一階だけの造りなので、それで探索は終わった。

 しかし、問題は他にあった。
 この家には、外に通じる扉が一切無かった。
 窓も全てはめ殺しで、椅子で窓ガラスを叩き割ろうとしてみたが、無駄だった。強化ガラスか何かだろうか。
 窓の外には鬱蒼とした森が続いている。助けを呼んでも無駄だろうと思った。

 つまり、私はこの家で生活し続けるしかないのだ。



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