028:赤い水溜り

朝、目が覚めるとベッドの上に水溜りができていた。
それは私のパジャマにも染みわたっていた。
目覚めた瞬間は私は股間が濡れていたので「この年で寝小便か!?」と戦々恐々していたがそうではなかった。
その水溜りは赤かった。
不気味なほどに赤黒かったのだ。

上の階からの水が垂れてきたのだろうか?
しかし天井には水のしみのようなものが無かった。
物理的な要因は全くなかった。残ったのは心霊的な要因である。
何か私は幽霊に恨まれるようなことをしただろうか。

それにしてもこの液体は何だろうか。
臭いを嗅ぐと若干生臭い。
血なのだろうか。

私はともかく謎の液体に濡れた不快なパジャマを脱ぎ捨てシャワーを浴び、シーツを洗濯した。
シーツの乾燥が終わるまでの間、私はこれからの事を考えた。
これはどうすればいいだろうか。お寺に行くか、神社に行くか、ネットで霊媒師を雇うか・・・。
私はとりあえず近所のお寺に行くことに決めた。

シーツを干し、寺へ行くための身支度を終えトイレに行った。
そこで全てが分かった。
血尿だったのだ。
私は恐怖した。

この年でおねしょをしたという事と、自分の体に得体の知れない病魔が潜んでいるということに。
私は内科に行くか泌尿器科に行くか、どっちに行くかしばらく悩んだ。


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