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020:四角い惑星


アンドロメダ銀河の隅っこの方の、太陽と同じ程度の質量を持った
恒星の周りをぐるぐるくるくると長い時間をかけ公転する惑星があった。
その惑星は四角い形をしていた。
本来、そこそこの大きさの惑星であれば、安定した球形になるものであるが
この惑星はなぜか四角い形をしていた。
そのため色々なものが不安定である。

例を挙げるとすれば、
面の中心と角の方とでは重力の大きさが違う。
自転をしていて、惑星の「辺」が恒星に近づくときとそうでないときの気温差が大きい。
などである。

また公転の軌道もおかしく、恒星を面の中心とした正方形の辺に沿うように動いていた。
角のあたりを動くときは激しいスピードで方向転換をするため、いつ、正方形の
辺の軌道上から投げ飛ばされるのだろうかと周りの惑星は戦々恐々としていた。

ある日、その恐れていたことが起こった。
その惑星が生まれてから753億回目に正方形の角を曲がった時だ。
ついに四角い惑星はその四角い公転軌道を外れて母なる恒星から旅立っていった。
行き先は分からない。
ただただ真っ直ぐに宇宙を漂っていった。
もしかするとただ漂っているだけではなく、公転軌道の正方形の辺から
何か巨大な構造物を中心とした正方形の辺の軌道に移ったかもしれない。

答えは誰も知らない。

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