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012:画家の骨盤


「画家の骨盤をしゃぶりたい。」

知人Aは言った。
聞こえなかったふりをしたかったが、Aがあまりにも聞いてほしそうな顔をしていたため仕方なく聞いた。

「なんで骨盤をしゃぶりたいんだ?」

「わかんない」

横っ面をぶん殴りたかった。
会話はそこで終わり、それぞれの家へと帰った。


家に着いた私はなんとなく、Aの発言について考えてみた。
Aの事だから本当に特に意味は無いのだろうが、なんとなくつぶやいた言葉というのは
その人の深層心理等の考えから生まれてくるものであるため、私はその骨盤発言から
Aが何を考えているのか一つ妄想してみることにした。

「画家の骨盤をしゃぶりたい」
私はつぶやく。うん、自分で口に出して呟いてみると頭がおかしく感じる。
なんでこんなことをつぶやいたのであろうか、あいつは。

文章を分解してみた。

「画家の、骨盤を、しゃぶりたい」

「しゃぶりたい」だけを抜き出してみればわからんでもない。
なんとなく口が寂しいのだろうかと思う。
または溜まっていて乳首をしゃぶりたいのだろうかと連想する。

しかし、その「しゃぶりたい」に「骨盤を」が結びつくと途端にわからなくなる。

何故に骨盤をしゃぶらねばならんのだろうか。
Aは骨盤フェティシストのなのであろうか。
そしてそれに「画家の」とつく。
何故ゆえに画家の骨盤をしゃぶるのだろうか。なんとなくAが怖くなってきた。



そんな妄想をしていたら就寝の時間が近づいて来ていたため、私は寝る支度を始めた。

「はああ〜」

私は一日の疲れをため息とともに吐き出し、布団に入る。
そして、ふとなんとなく、つぶやいた。


「パンツ食いたい」
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