010:約10分BL妄想

私には楽しみがあった。
体育の授業とその次の授業の間の約10分の休憩時間である。
体育の授業は隣の3組と共同で受けており、男子は私のいる4組、女子は3組で着替えをするのであった。

体育の授業が終わると数人の4組の男子は着替え終わっても自分クラスには戻らず、3組の男子と話していたりするのがいる。
私が着替えを終えて自分の席に座ると前の席で、3組の山田君と4組の田中君がふざけあっていた。

コレである!私の楽しみはコレなのである!
最高のカップリングだよコレは!
野球部で屈強な体をした山田君とサッカー部なのにひょろい田中君!
どう見ても山田君が攻めで田中君が受けである。
私は2人を見ていると妄想が止まらなくなってしまう。

「田中、お前のボール2つともジャストミートしてもいいか?」

「駄目だよ、オフサイドだよ」

なーんつって!なーんつってだよ!
思わず顔がにやけてしまう。
私は小説を取り出し、それで顔を隠しながら2人を見て妄想をする。

「田中、俺のフルスイングはどうだ。フン!フン!フン!」

「ああ、凄いよ!ストライク!ストライク!ストライク!バッター射精!」

なーんつって!なーんつって!

んほおおおおおおおおおお!」


ふと気づくとクラスのみんなが私を見ていた。
キチガイを見るような目である。
知らぬ間に4時限目が始まっていたようだ。
授業の最中、奇声を発する奴がいたら頭がおかしい奴と思われても仕方ないだろう。


私はただ一言つぶやくことしかできなかった。

「なーんつって」
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